こんにちは!
インプラントオペの際に
「サージカルガイド」
という器具を使うことがあります。
これは
インプラントの位置を理想通りにするために
埋入方向を記録した器具です。
なので
CTデータと
口腔内模型のデータを照らし合わせて
オペ前に埋入方向をシミュレーションして
3Dプリンターで作っていきます。
このシミュレーションは
技工所にお願いすることもできますが
私は
自分で行っています。
実際にオペを担当するのは歯科医師ですし
差し歯部分を理想的に作るためにも
歯科医師がすべき作業だと思っているからです。
かなり精密な器具になるんですが
完全にサージカルガイドに頼りすぎるのも問題です。
なにかあったときのために
マニュアルでしっかりとオペができることも
すごく大事なんです。
CTや模型でシミュレーションしたとしても
実際の口腔内はちょっと違っていることは
少なくありません。
思ったよりも骨が薄いとか
骨がえぐれているなど
途中で方針を変えないといけない場面が
ありますからね。
そうなると
サージカルガイドは使えなくなり
マニュアルでオペをすすめることになります。
サージカルガイド頼りのオペしかしたことがないのであれば
ここで躓いてしまいます。
今
これが大きな問題となっているので
マニュアルでのオペの重要さが
再評価されているんですよね。
あくまでも
サージカルガイドは
最初の方向確認のために使うのがメインで
お守りのように思っておくべきです。
大事な器具ではあるんですが
信用し過ぎは×ですね。
807-0075 北九州市八幡西区下上津役3-6-1 ハーモナイズ361-1階
あきづき歯科クリニック 院長 秋築