こんにちは!
「歯医者に行って怒られたことがある」
と昔はよく聞きましたが、
今はあまり聞きません。
「昔の先生は怖かったけど、今の先生は優しい」
よく聞きますね。
昔は歯医者の数が少なく、
その分患者さんがものすごく多かったので、
忙しくてそんな感じだったんだと思います。
今は歯医者の数が増え、
いかに患者さんに来てもらうかを競うような流れになっていますし、
大学教育でも
「患者さんには優しくしなさい」
と教えられます。
ただ、
私個人の感覚としては、
「外面的に優しくしている」ということが多いように感じます。
人間、怒る方がエネルギーを使います。
優しくするよりも、叱る・怒る・厳しいことを言う方が大変なんです。
例えば、
患者さんが残したいと言ってもどうしても残せない歯はありますし、
治療を中断してしまって状況が悪化して抜歯になってしまうこともあります。
そのときに、
「優しい言葉をかけてムリヤリ歯を残す」
「現状を説明して抜歯後の治療法を提示する」
どちらがいいでしょうか?
「優しい言葉を~」の方が歯医者側としても言いやすいと思いますし、
患者さんも受け入れやすいと思います。
「現状を~」は歯医者としても言いづらいでしょうし、
患者さんもいい気持ちはしないと思いますし、
もう行きたくないという人も少なくないと思います。
でも、
将来的なことを考えてくれているのは、
確実に後者の方です。
真の「やさしさ」があります。
その場しのぎでムリヤリなんとかしても、
後で必ず破綻します。
ムリヤリ残すのであれば、
後でどうなるかの説明は必須です。
「やさしさ」とは何か?
改めて考えてみることも大切です。
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あきづき歯科クリニック 院長 秋築