こんにちは!
以前もこのレントゲンは載せましたが、だいぶ前なのでもう一度。
これはブリッジの土台となっている歯の最後の姿です。
2本歯がなくなっているところに5本分のブリッジ。
矢印部分の歯は割れているので抜歯となったんですが、これは神経がない歯です。
神経がないために歯自体が脆くなっているので、なくなっている2本分の負担が襲い掛かり抜歯へ・・・
こうなると保険では入れ歯しかできない・・・
インプラントを入れるなら3本必要になる・・・
ブリッジは数年前に他院で入れたもので、もしそのときインプラントをしていたら2本で済んでいたケースです。
ちなみに、奥の歯は親知らずで斜めを向いていますし、ブリッジを外すとむし歯になっていました。
患者様は非常にショックを受けていらっしゃいましたね・・・
こういうケースをみると、なんともいえない気持ちになります。
「とりあえず、保険で」
これはよくありません。(もちろん保険で全く問題ない処置もたくさんあります)
医療において「とりあえず」という言葉は好ましくないんです。
当院では、ブリッジのメリットとデメリットを必ずお伝えしてから治療に入ります。
正直デメリットの方が大きいんですが、保険でできるので安いんですよね。
ただブリッジがダメになった時、「あのときインプラントをしてればなぁ・・・」と言われる患者様も少なくありません。
「ブリッジがダメになったら入れ歯で大丈夫よー!」という患者様もいらっしゃいますが、
「入れ歯はちょっと・・・」という方がやっぱり多いです。
ブリッジはお口の状況によって長持ちするかどうかが非常に左右されるため、
20年以上もつこともありますが、早いと1~2年以内でダメになります。
平均して7~10年経ったら何かしらトラブルが生じると統計が出ています。
ブリッジを入れる前には後で後悔のないように、
歯を失ったときの気持ちを思い出して、じっくりと考えて治療法を選ぶようにしましょう!
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あきづき歯科クリニック 院長 秋築